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行くぜ!さいはて礼文島(7)~さらば礼文島また来るよ!! [バイクキャンプ]

【2019年8月30日】

楽しかった一週間もあっという間。今日は礼文島を離れなくてはなりません。

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楽しい一夜が明けた星観荘の朝は早い。
朝の1便で島を離れる者、8時間コースへ赴く者、引き続きのんびり島時間を過ごす者、旅人はいろいろ。

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朝ごはんも美味しくいただきました。
星観荘で過ごした一夜の余韻もそこそこに、朝1便のフェリーに乗る皆さん、8時間コースに繰り出す皆さんと一緒に、またこの旅人宿での再会を約して出発。

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朝の1便はサイプリア宗谷(3,555t)。この船で礼文島を離れます。旗を振っているのは、日本中に名をとどろかすユースホステル「桃岩荘」の皆さん。

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稚内行きの切符は「現実」行きの切符さ(笑)。

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稚内から到着した朝1便のフェリーからは物資を積んだ大型トラック、朝刊を積んだ車、ビジネス出張者、観光バスなど沢山の車輛が降りてきます。
全部降車すると車輛待機所にならんだ我々の乗船です。

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来た時と同じように車輛甲板にロープでしっかり固定。

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出航の汽笛、巨大なエンジンの鼓動、見送ってくれる皆さん、礼文島で過ごした時間、思い出の数々、何もかもが一気に押し寄せ、泣きたくなるような感情が高ぶる瞬間。
岸壁から「行ってらっしゃ~い!!」の声。旅立つ我々は「行ってきま~す」と両手を大きく振りながら返します。

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船影が見えなくなるまで手を振ってくれる礼文島の皆さんに、こちらもずっと手を振り続けました。

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どんどん遠くなっていく礼文島。また必ず来るよと誓うひと時でもあります。

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1時間55分、感傷にひたって、稚内港に着くと「現実」。
今日は200キロほど南下して士別市でホテル泊です。

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通行無料の豊富バイパス。高規格道路でワープ・・・できないんですよね。ピンクナンバーは。

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125cc以下のバイクは高規格道路は走れません。残念!!

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途中、気になるスポットに寄り道。
木造駅舎の秘境駅として全国的に有名な「雄信内駅」(おのっぷない)。
乗り鉄旅で何度も降り立った駅だけど、今回は写真だけ。

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広々とした牧草地、青い空。

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お昼は幌延町ふるさとの森 森林公園キャンプ場で一休み。

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宗谷本線の瑞穂駅(みずほえき)踏切を越えて。

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豊作間違いなし、黄金の田んぼの傍で。

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無事に士別市のビジネスホテルにチェックイン。今夜は繁華街で旅の感傷(笑)にひたります。

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食べ処 赤ばねさんで美味しい焼き鳥とサッポロ黒ラベル。
明日は自宅までひたすら走るだけなんで、旅気分は今夜限り。
今年の夏休みもホントいい旅ができました。
また来年も思い描いた旅に出られますように。

行くぜ!さいはて礼文島(完)

タグ:NMAX 礼文島
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行くぜ!さいはて礼文島(6)~憧れの旅人宿「星観荘」に泊まるよ [バイクキャンプ]

【2019年8月29日】

FIELD INN 星観荘(礼文町)

夏休みも残り少なくなってきた。今日は4連泊した久種湖畔キャンプ場を離れ、最北限の地、スコトン星平にあるユース形式の”とほ宿”FIELD INN 星観荘に泊まるために引っ越し(笑)です。

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今朝はテントをつぶすような強風で早起き。雨の予報が出ているのでテントを濡らす前に早々に撤収。
朝食は炊事場の陰に隠れて風を避けながら、カレーと残った野菜を投入したキムチ味噌汁。

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撤収、積載完了。残していいのは足跡と思い出だけ(笑)

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サイトには4連泊の足跡(笑)。お世話になりました~。

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午前中はまだ走りに行ってなかった礼文空港方面へ。

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昼食は島の大衆食堂「双葉食堂」と決めていたのですが、まさかの臨時休業Σ(゚д゚lll)ガーン
双葉食堂のラーメンを楽しみにしていたのに・・・4年前に来た時も臨時休業でありつけず・・・幻の味になってます。お腹も空いたので、観光バスが寄る漁協プロデュースの海鮮食堂へ・・・。

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割安な海鮮ラーメンでもあるかなと思っていたのが甘かった。
舟盛の刺身定食がメインでとても太刀打ちできない金額^^;
何とかなりそうなのは「ホッケ定食」のみ。
なんか毎日ホッケ食べてるけど、美味いからいっか(笑)
でかいホッケを一人でペロリ。

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午後、スコトン星平の一軒宿”FIELD INN 星観荘”へ。
この宿は私が礼文島で暮らした3年間、お世話になった方が経営している人気の”とほ宿”。
私が島から転出する時に「必ず泊まりに来るから」と挨拶した宿。
それから毎年、年賀状に「今年こそ泊まりに行きたいです!」と書き続け、「行く行く詐欺」と言われ続けて早18年経過^^;
やっと泊まりに来ることができました\(^o^)/
・・・泊めてくれてよかった(笑)

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緊張気味に18年ぶりに玄関の敷居を跨ぎます(笑)

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風雪に耐え、味わいが深まった看板。

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星観荘の食堂兼談話室の窓は遮るもののない眺望。
夕暮れの絶景、満点の星空も見られる礼文島唯一無比の環境。

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旅人の心と胃袋と満たす、オーナー夫妻手作りの晩御飯。

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ホテルの懐石料理を見慣れた方には一見質素に見えるかもしれないけれど、低料金なのに工夫と愛情こもった料理はホント美味い。
ここは旅人宿なので、他の宿泊客ともすぐに打ち解けて楽しい夕食でした。

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談話室には旅人の欲求を満たす蔵書の数々。連泊者の皆さんはのんびり読書。

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ここはユースホステル形式、男女別相部屋の宿。
食後は談話室「ブラックホール」でミーティングと称した旅人たちの交流の時間。
一期一会かもしれないけれど、ビール片手にいろんなことを話したな~。
こんなに楽しい宿は初めてだ。
何十回と泊まっている常連さんや何連泊もする旅人が多いのもホントうなずける。
私も来年は「連泊するぞ~!!」なんて言ってしまった。新たな「行く行く詐欺」にならないようにしなくては(笑)
敷居を跨ぐのにずいぶんと月日を重ねてしまったが、もっと早く来たかった!来るべきだった!!
オーナー夫妻と旅人たちの愛が詰まった素敵な宿。
楽しい一夜をありがとう。

この宿に興味がある方はこちら→FIELD INN 星観荘


タグ:礼文島 NMAX
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行くぜ!さいはて礼文島(5)~礼文林道から知床トレイルへ [バイクキャンプ]

【2019年8月28日】

久種湖畔キャンプ場(礼文町)

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トレーラーキャンプと違ってテントキャンプの朝は早い。朝陽が直撃だもの、寝てられません。

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礼文島滞在4日目の朝もいい天気。

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さてと、スパイスの効いたインドカレー缶を温めて、体を覚醒させましょうか。

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朝食はインドカレー、味噌汁、トマトにレタス。

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エネルギー充填完了。久種湖の周りをまわって本日の礼文島トレイルのスタート地点「香深井」(かふかい)へ向かいます。

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今日歩くコースは先日の8時間コースの終点「香深井」から「礼文林道コース」に入り、続けて「桃岩展望台コース」を抜けて島の南端の集落「知床」へ出る、高低差約250m、延長約14kmです。

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香深井へ向かう途中、今朝も利尻富士が青空の下、きれいに見えていました。

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まずは香深井から礼文林道を歩いて礼文林道元地口へ抜ける8.2kmを歩きます。

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礼文林道の香深井側は深い森の中を進みます。

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海抜0mからなだらかな林道の坂道を標高200m位まで登ると、森を抜け、空が近づいてきます。

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尾根に出ると両側に海が見下ろせます。

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礼文林道から見た利尻富士、安定的にきれいです!!

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礼文林道沿いは香深地区の水源林を育成中。

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この一帯は明治時代の山火事で森林を焼失し、厳しい気象条件から自然に森へ還ることはなく笹薮化していましたが、平成10年から植林が進められ20年が経過。極寒の地であり木々の成長の歩みは遅いものの、着実に緑化が進んでいます。

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小道の先には利尻島。

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礼文林道からの利尻富士はホント安定的(笑)な美しさです。

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礼文林道コースを抜ける、桃岩登山口から桃岩展望台コースへ入ります。
高低差250m、延長5.7kmの丘歩きです。

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昨日の桃岩を展望台から見下ろしています。
この沢では30年ほど前に大きな地滑り災害があり、治山工事、砂防工事が施されており、緑の合間に地滑りを止めるためのアンカーや集水施設などの工作物がありますが・・・観光客である私には目に入りません(笑)

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桃岩展望台からトレイルコースに入ります。稜線歩きなので両サイドには海が広がります。
高山植物が咲きほこる季節だと、色とりどりの花々に囲まれ、まるで天国(見たことはありませんが・・・)のような景色が広がりますが、北の島の季節はもう秋。歩く人も疎らなのでゆっくりと歩くことができます。

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見下ろした先は元地(もとち)地区。ここも春~初夏は高山植物のお花畑です。

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急な階段を下りていきます。

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ここは知床地区の水源林。先ほどの礼文林道沿いと同様に山火事跡での森林再生が進められています。

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稜線の脇は崖。かなりの高さを歩いているのがわかります。

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礼文島の南端にある元地灯台まで来ました。
天気が良いと青い海のすごい絶景なのですが・・・今日はちょっとおとなしい光景です。

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灯台からは知床地区の集落への下り坂。歩道沿いには厳しい気象条件から苗木を守るために防風柵が建てられていますが、木々はその保護の下で成長し、すでに柵の高さを越え、もう一人立ちしています。ここが深い森に育つのが楽しみですね。

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知床の集落が見えてきました。ゴール地点はもうすぐそこです。雲行きが怪しいけど雨にあたる前に着けそうです。

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バス停はすぐそこ。

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礼文島のバスの南の終点「知床」からバスに乗ってスタート地点へ戻ります。
自販機で買った冷え冷えのポカリが美味かった!!

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キャンプ場に戻ると一日のフィナーレを飾るきれいな夕暮れ空が広がっていました。

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今日は歩いたから、いつもより苦いビールと砂肝。

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塩ホルモンも焼きました。

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冷えてきたのでテントに入って日本酒をちびちびと。
今日の疲れも相まって、いつの間にかウトウト夢の中。

6日目につづく

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行くぜ!さいはて礼文島(4)~バイクでのんびり島時間 [バイクキャンプ]

【2019年8月27日】

久種湖畔キャンプ場(礼文町)

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昨日はちょっと頑張って歩き過ぎた^^;
今日は足も痛いし、のんびり過ごして、バイクでゆっくり島内を回ることにしよう。

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朝食はカレーと味噌汁と適当に切ったトマトとレタス。

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急ぐことはない、島時間はゆっくり流れている。コーヒーでものんびり飲もう。

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のんびりしていると、乾かしている食器すら被写体になってくる(笑)
そろそろちょっとバイクで出かけてこようか。

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まずは北へ向かおう。昨日、大汗かいて登ったゴロタ岬の稜線と青い海。

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ロシアとの国境の島。過去にはいろいろな海難事故があったのだろう。水難慰霊碑に一礼。

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江戸屋山道から海驢島(とどじま)を望む。

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今日はサハリンは見えないみたい。吸い込まれそうな青い海をぼーっと眺めていました。

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山道を下りてスコトン岬へ行こう。

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スコトン岬のカフェでのんびりコーヒータイム。観光シーズンが終わった島の岬は訪れる人も疎ら。

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さて、南へ向かってみよう。利尻富士が良く見える浜で一休み。

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新桃岩トンネルを抜けて元地(もとち)の海岸へ。

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輝く海にたたずむ猫岩。

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そして桃岩。この沢はかつて大きな地滑り災害があった場所。
今は治山工事、砂防工事が完了。地盤も安定し緑が回復。

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お昼ご飯は「炉端ちどり」へ。

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礼文島の郷土料理「ホッケのちゃんちゃん焼き」。
時々ネットで取り寄せてるけど、それは冷凍もの。
久しぶりに本場で頂きます。
やっぱ、礼文島で食べると美味いわ!!

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ご飯と味噌汁と、バイクなので「ノンアルコールビール」。

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礼文島で暮らしていたころ何度も参拝した見内神社。青い海と赤い屋根のコントラストが斜陽の中で際立つ。

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キャンプ場に戻って来たので、まずはクラシックをプシュッと(・∀・)イイ!!

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キャンプ場には、予約しておくと礼文温泉から送迎バスが来る。
温泉は島の南側、香深港湾にあり、バイクでは確実に「湯冷め」する距離なんでとてもありがたいサービスです。

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礼文温泉「うすゆきの湯」の露天風呂から、利尻富士の夕景をのんびり眺めました。

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キャンプ場に戻るバスの発車時間には余裕があるので近所の居酒屋で、島の酔客(笑)の皆さんとおしゃべりしながら晩御飯。
お昼もホッケだったけど、礼文島のホッケは何度食べてもホント美味い!!

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夕食後は最終便のフェリーが出航し、静かに暮れていく香深港から、ビールを片手に利尻富士を眺めていました。
礼文島に住んでいた頃も1日の仕事を終えた安ど感の中、同じ光景を眺めていたな~。

今日もゆったり流れる島時間の中、いい1日でした。

明日は礼文島トレイルの続きを歩きます。

5日目につづく

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行くぜ!さいはて礼文島(3)~礼文島トレイル8時間コース [バイクキャンプ]

【2019年8月26日】

久種湖畔キャンプ場(礼文町)

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礼文島は小さな島だと思ってる人が多いけど、周囲は約72kmもあって結構大きく、南北約26km、東西約8kmの南北に伸びています。
主な集落と道路は東海岸側にあり、西海岸側は断崖絶壁が続き、つながった道路はなく、礼文島は車で1周することはできません。
この断崖絶壁の続く西海岸には「礼文島8時間コース」(公式には「8時間コース」+「岬めぐりコース」)と呼ばれる、無人境を行くトレイルが続いていて、今日はこのコースを1日かけて歩きます。

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礼文島8時間コースを歩くためには、朝一番のバスに乗り、島の最北端にあるスタート地点「スコトン岬」に降り立たなければなりません。だから、今朝は早起き(笑)。しっかりと朝ごはんを食べなきゃ歩けませんから。

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礼文島にはこの地図のようなトレイルコースがあります。これらは整備された遊歩道ではなく、かつて車や車道がなかった時代の集落や漁師の番屋等への通い道であり、登山道や獣道のような道と言った方がイメージできるかと思います。

私のような古くから(?)の旅人が「8時間コース」と呼ぶものは、近年作られた礼文島トレイル公式WEBの表記では、この地図と同様に「岬めぐりコース」と「8時間コース」を合わせたものとなります。
今日は最北端のスコトン岬からひたすら歩いて、無人境を抜け、香深井の集落がゴール地点。
海抜0mの海岸から岬を登って、また0mへ下りることを何度も繰り返す、高低差約300m、延長24.7km(これは水平距離だから、斜距離にするともっと長い!!)の山岳縦走みたいなコースです。
礼文島トレイルの公式WEBでの参考タイムは約11時間とされています。


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キャンプ場の近くの浜中から朝一番のバスに乗りました。

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7:30に終点「スコトン岬」バス停に到着。

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バスを降りたら、まずは島の最北端「スコトン岬」まで歩きます。その先に見えるのは無人島の「海驢島」(とどじま)です。

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前半はスコトン岬~西上泊(にしうえどまり)分岐までの海抜0m~断崖絶壁の岬登り~そしてまた海抜0mの繰り返し。アップダウンがかなりきつい道のりです。

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8:00にスコトン岬をスタート。この先に見えるいくつもの山みたいな岬を越えていきます。

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交通安全、そして山火事注意!!

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道道507号から分岐し江戸屋山道へ入ります。

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江戸屋山道から鮑古丹(あわびこたん)の海岸へ下りていきます。そしてその先(写真右上)に山のように見えるゴロタ岬を海抜0mから登ります^^;

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鮑古丹(あわびこたん)は無人の集落。だんだん近づいてくるゴロタ岬。登るのが恐怖です^^;

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息が切れる山道を上がっていきます。額には汗がにじみます。最初の難所です。きつい!!

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ふーふー言いながらゴロタ岬を登り切って振り返ると絶景。あそこから来たんだよ!!

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苦労して登ったゴロタ岬。下りたくはないんだけれど、なだらかな尾根を歩きます。
その先には手強そうな岬がいくつも遠望できます^^;

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はるか下の海岸まで下りるんだな^^;

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尾根から急な階段を下って鉄府(てっぷ)の海岸まで下りてきました。さっきはあの岬の天辺にいたんだよな~。

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鉄府(てっぷ)の海岸をてくてく歩きます。

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そして振り返ると、これまで歩いてきたゴロタ岬の絶景が・・・あの一番高いところまで登って、そして下りて来たんだよ。

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鉄府の海岸から澄海岬(すかいみさき)まで登ってきました。ゴロタ岬と比べたら低いけど、登りはつづら折りの急傾斜。きつかった~。

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せっかく登った(笑)澄海岬から西上泊(にしうえどまり)の海岸に下りる途中にある神社に参拝。

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澄海岬の入り江は、その名のごとく澄んだ青い海!!

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きれいな入り江でしばし休憩したら西上泊分岐まで登って後半戦へ。
スコトン岬~西上泊分岐までの参考タイムでは4時間半。
私は8:00スタートで現在10:57。3時間でここまで来ているから、まだまだ余裕^^v

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西上泊分岐からはゆるやかな登山コース。標高約300mまで登り、アナマ岩の海岸へ下ります。

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さて、西上泊分岐のゲートから入ると完全なる無人境。この先約13キロはエスケープルートもなく、泣いてもわめいても(笑)ひたすら歩いてゴールを目指すしかありません。覚悟を決めて後半戦に臨みます。

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緩やかに丘を登っていくと礼文島の船泊地区の水源林が見えてきました。
ここは明治時代の山火事跡で、20年前までは寥寥たる笹薮が続く荒れ野だったのが、植栽された木々が厳しい自然環境と闘いながら成長し、森が育っていました。

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礼文島の森林官さん、看板壊れてるよ~!!

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私より先にスタートした人たちに追いつきました。笹薮の続く丘を抜けると森林地帯へ突入です。

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森の切れ間から海が見えました。かなり高いところを歩いているのがわかります。

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断崖絶壁と青い海を見下ろしながら進みます。

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そしてまた森の中へ。

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深い森を抜けると崖・・・滑落した助からんぞ(;^_^A

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この崖を海岸まで一気に下ります。

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見下ろすとかなりの急傾斜。張られたロープをつかみながら恐る恐る進みます。

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無事にアナマ海岸まで下りられましたε-(´∀`*)ホッ
ここまでの参考タイムは8時間。8:00にスタートして現在13:10なので5時間10分経過。まだ約3時間の余裕があります。
でも、ホッとしたのもつかの間、砂浜に足を取られて、体力がどんどん奪われていきます^^;

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そして岩ゴロゴロ地帯が1.2kmも続きます。
岩を一つ一つ乗り越えていくのが疲れた足にはかなりのダメージ。
かなり休み休み進みました。
たった1.2kmがこんなに長いとは(。´-д-)。。

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へとへとになって振り返ると歩いてきた岩場の絶景が。

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涼しげな滝に癒される~。ここまで来れば宇遠内(うえんない)の集落はもうすぐ。

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歩いてしか来れない秘境「宇遠内」の集落キタ――(゚∀゚)――!!
やっと無人境を抜けたぞ~。

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最後の難所「宇遠内山道」に入ります。
つづら折りの急傾斜が続き、10m進んでは足が止まり、息が苦しい。

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歩く人もほとんどいないような山道。ここで倒れたって誰も助けてくれないぞ。

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空が近い。もうすぐ峠の頂上のはずだが、数歩進んでは呼吸を整えるような状態。
「俺ってこんなに体力なかったべか?」と自問自答。
疲れ切った身体は「もう歩きたくない」と何度も悲鳴を上げた。
水戸黄門の主題歌「泣くのが嫌なら、さあ歩け~♪」が頭の中でヘビーローテーションしまくりまくったころ頂上へ到達。
あとは下るだけ~。

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ついに宇遠内山道を抜けて礼文林道へ出た~!!

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砂利道だが車が走れる道までたどり着いたことに涙が出そう(笑)

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礼文林道を歩き、本日のゴール地点「香深井」(かふかい)の集落へ出た~。
山あり谷ありの25km歩き切った~\(^o^)/
参考タイム11時間に対し7時間7分で踏破。疲れるわけだ・・・ハイペース過ぎ。もっとゆっくり歩けばよかったかも^^;

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キャンプ場へ戻るバスを待つ間、目に留まった自販機で「最高に美味い」コーラを飲んだ!!

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お迎えのバスがキタ――(゚∀゚)――!!

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キャンプ場に戻ると夕暮れの時間。疲労困憊過ぎて何もする気が起きない。

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呼吸が落ち着いたら管理棟でシャワーを浴びてさっぱり。今夜は居酒屋で一人祝杯だ(笑)

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キャンプ場の管理人さんに教えてもらった、漁師さんがやっている居酒屋へ。
漁期のため不定休とのことだったが幸運にも営業していた。
今日は奮発して刺身の礼文スペシャルだ(笑)。
エゾバフンウニ、ムラサキウニ、アワビ、ツブなどたっぷりと盛り合わせてくれ、なんか罰が当たりそうな、幸せ過ぎる、夢のような夕食。冷酒を飲みながら、一切れ一切れ味わいながらいただきました。
ほんと美味かった\(^o^)/

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帰りは人気のない夜道を足を引きずりながら(笑)キャンプ場へ戻りました。これでは明日は歩けないな。

礼文島8時間コースはこれまでに何度も歩いていますが、この礼文島を制覇したような達成感、無人境を歩いた者にしか見ることができない脳裏に焼き付く絶景など、言葉では言い表せない魅力がある素晴らしいトレイルです。これだけ疲れても、もう、また次を考えてる(笑)
観光バスで島内の観光スポットを数時間で回って帰っていくツアー客の皆さんは、この絶景の数々を見てないんだよな~。もったいない。
さて、今夜は一瞬で爆睡だな。いい夢見れるかな。お休みなさい。

4日目へつづく

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行くぜ!さいはて礼文島(2)~オホーツクを走って礼文島上陸 [バイクキャンプ]

【2019年8月25日】

久種湖畔キャンプ場(礼文町)

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ホテルでぐっすり寝てパワーは十分。
歌登温泉に泊まったことで、今日のコースはオホーツク海回りでかなり遠回り。
朝7時に出発して稚内港11:05発の3便で礼文島に渡ります。

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歌登~稚内は約150キロ。2時間半くらいで走れる距離なので出航の1時間前には余裕をもって着けるはず。

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走り出してすぐに土砂降りとオホーツク海からの突風の洗礼を受けながらの北上。
昨日に続き、走るのがイヤになってきた頃、やっと小雨になり、日本最北端の地「宗谷岬」でちょっと記念撮影。

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悪天候に阻まれ出航30分前にやっと稚内フェリーターミナルに到着。早速、切符を買いに行く。

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「礼文島行」のチケットに気分高鳴る(笑)
稚内~礼文のフェリーは所要時間1時間55分。
料金は大人(2等)2,850円+バイク(125CC未満)3,150円。

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車輛待機所でフェリーの着岸待ち。礼文行きの3便はフィルイーズ宗谷(3,550t)。

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いよいよ乗船です。観光シーズンも終わり、バイクは3台。

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車輛甲板にしっかりとロープで固定。

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出航の汽笛が鳴り響き、巨大なエンジンの鼓動に、私も感極まる。いよいよ礼文島に行くよ。

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3便なので定員550人の船室は割と空いている感じ。

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もう一つの離島、利尻島は嵐のような雲の中。
4年ぶりの利礼航路。船室でじっとしているなんてもったいない。
航行中はほとんど外の甲板で、潮風を感じながら遠くなる北海道、そしてだんだん近づいてくる島影を眺めながら過ごしました。

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礼文島が近づいてきた。

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香深港に接岸。自由への扉(笑)が開いた!!
バイクの固定ロープを解いてもらって上陸です。

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礼文島に無事上陸\(^o^)/
早速、懐かしい島内を走り抜けてキャンプ場へ向かいます。

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礼文島には南北に2つのキャンプ場があり、今回は北にある「久種湖(くしゅこ)畔キャンプ場」に4連泊します。まだ8月とはいえ、日本最北限のキャンプ場はもうキャンパーも疎らです。

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テントを張ったら昼食の準備。記念すべき島での1食目(笑)はいつもの”ゆるキャン△流”のスープパスタ。

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夕暮れまでキャンプ場のまわりで海を眺めながらのんびり過ごしました。

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キャンプ場でシャワーを浴びてさっぱりしたら、静かな湖畔で晩御飯の準備。


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夕食はジンギスカン。
明日は早朝から礼文島トレイルを歩くので早めに休みました。

3日目へつづく

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行くぜ!さいはて礼文島(1)~冷たい雨の北上 [バイクキャンプ]

【2019年8月24日】

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今日から私の夏休み。
今年は久しぶりに日本最北限、かつて3年間暮らした思い出の島「礼文島」へ行きます。
バイクに乗り出した理由の1つはフェリー代が安くなり、礼文島へ行きやすくなること。
車(5m未満)だと稚内~礼文は往復47,660円のところ、バイク(125cc未満)なら往復6,300円と、この差は歴然。(ちなみにトレーラーを連れていくと全長12mだから往復122,540円!!)
早速、バイク効果(笑)を実感すべく出発!!。

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1日で稚内まで走るのはちょっと無理なんで、250キロほど北上し、中継地点として音威子府村にある「天塩川温泉リバーサイドキャンプ場」で1泊する計画で雨の中ひた走る。

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国道275号を北上し幌加内町に入ると沿線はそば畑。
ちょうど、そばの花が満開で真っ白な風景が広がっていました。

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お昼は道の駅「森と湖の里ほろかない」にある玄蕎麦処〇(まる)で新そばをいただく。
そして、また雨の中を走り出す・・・。

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・・・雨の中250キロ走ってきた結果がこれかよ~。
音威子府村の「天塩川温泉リバーサイドキャンプ場」が熊出没で閉鎖とは・・・絶句。気力、体力が一気になくなりました。
この先、中川町まで走ればキャンプ場はあるけれど、すっかり冷え切った体が出した答えは不本意ながら温かい温泉旅館に泊まること^^;
初日で切り札使うのかよ~と思いながらも、ここで風邪ひいたら旅が続かないじゃないかと(笑)
早速、キャンプ場の向かいの天塩川温泉に電話するも・・・「申し訳けありませんが本日満室でして」。
しばらく考えて、歌登温泉なら素泊まりも安いし空きがあるのでは。どこかのライダーさんのブログにも雨のツーリングで利用したことが書いてあったな。
祈る気持ちで電話すると「OK」。
明日の稚内港までのコースがちょっと遠回りになるけど「温かい部屋、温かいごはん、そして温泉♪」の勝ち(笑)

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転進(笑)してやってきました歌登温泉「グリーンパークホテル」

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到着すると先着ライダーが多数。
バイク用の駐車場にはテントがかけられ、この心づかいがうれしい。
雨を気にせず、カッパを脱いで、ほっとして荷物が下ろせる。
これだけでこの温泉のファンになる。
・・・実はこのホテルから2キロ先にはキャンプ場があるのだが。
「風邪をひいたら旅を続けられないぞ」と再度自分を言い聞かせる(笑)


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濡れた服を着替えて、温泉に入って生き返ったら、行者ニンニクをつまみながら明日の予定を再構築。


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晩御飯は天ぷら定食で温泉旅行気分(笑)
身体が満たされると元気が湧いてきた。
明日も雨だけど、今夜は早く寝て、一生懸命走ります。

2日目へつづく




タグ:NMAX 礼文島
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羊蹄山を見たい! [バイクキャンプ]

曽我森林公園 東啓園(ニセコ町)

【2019年8月11日】

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せっかくの「山の日」3連休なのに天気が悪い。
でも走りたい・・・。
天気予報をチェックするとニセコ方面はなんぼか良いようなんで、羊蹄山を見に出発!

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羊蹄山の周りにはいくつものキャンプ場があるから、どこに泊まるか悩んだけど、天候と利便性を考えて曽我森林公園へ。

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昼抜きで走ってきたからお腹がペコペコ。急いでテントを立てたら「焼きそば弁当」。
そして、ゆっくりニセコ温泉へ。

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さあ、テントも立ったし、温泉も入った。
よし!「プシュッ」といこうか。
ニセコなのにサッポロ「上富良野」。

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今夜はジンギスカンが食べたくなった。セコマで調達!

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箸休めに冷奴。長ネギを刻んで生姜をのせて。

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続いてワインの時間。

ニセコ高原ワインには手が出なかったのでトカップ(笑)にしたけどツマミはしっかりニセコ。
ハーブの香りと燻製が大人の味、eff eff(エフエフ)のソーセージ。そして、ニセコチーズ工房の二世古ゴーダ、二世古ミモレット。
ワインが進みすぎて今夜は早寝。

【2019年8月12日】

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早寝したから朝は早い(笑)。
ツーリング中のライダーは朝5時から出発準備してるけど、私は2度寝(=_=)。

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どんどん出発していくエンジン音。
私が2度目に起きる頃にはライダーのテントはきれいさっぱり消えていた。
まあ、急ぐわけじゃないからコーヒーでも飲もう。

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そのあとゆっくり朝ごはん食べて。

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洗った食器が乾いたら帰路につきました。

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今回は312.2km走って、燃費は47.4km/L。
ガソリン6.6L消費だから、890円くらいかな。
懐にやさしいから、また次の旅へ進めます(笑)

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