【2016年1月29日~2月1日】

昨年末の津軽旅で「ブルートレイン」の旅はもう最後かなと思っていた。
でも、仕事帰りにホームに立つと、まだ「急行はまなす」は走っている。
廃止まで2ヶ月前の今なら切符が取れるのでは・・・、そう考え出すと動き出した気持ちは止まらない。
JRのサイトを検索すると、なんと!ちょうど良い日に「B寝台」の空席があるじゃないか!!
金策はあとでもできる、速攻で「確保!」。さあ、戻らない季節、旅に出よう。

【2016年1月29日】


ついに出発の日がやってきた。
表面がボコボコで年季の入った青い列車。
夜の灯の下では、それが輝くんだよね…なんて言ったら夜汽車を美化しすぎ?


「急行はまなす」の入線時刻は21:38頃。そして発車時刻は22時ちょうど。
その間の20分間は、忙しくホームを走り回って撮影しまくり。
客車1両の長さは21mほど。10両編成だと先頭車から最後部まで行って戻ってくるとくと400m以上にも。
これを行ったり来たりしているわけだから、結構な運動量。  


SLEEPING CAR HAMANASU のエンブレム。
青い列車を牽く青い機関車DD51。
この組み合わせが見られるのもあとわずか。
そう思うと、ぐっと近づいてカメラを構える。


3つ星マークは「客車B寝台2段式」を表しています。
私が乗る車輌は増結21号車。


札幌~青森間はDD51が牽引。
青函トンネルの開通までブルートレインが走っていなかった北海道では、”青い機関車”が牽く寝台列車こそがブルートレイン^^!
凸型の車体が醸し出す力強さ、いつ見てもシビれます。


さて、外回りを撮影しまくっていたら、あっという間に発車の時刻。
そろそろ自分の指定席へ。


行きの寝台は2段ベッドの上段です。


カーテンをしゃーっと閉めると、そこは下界と遮断された(笑)自分の世界。
楽しい「夜汽車の時間」の始まりです。 


まずは旅のスタートにサッポロ・クラシックで乾杯。 
クーラーバックに入れたビールはがっちり冷えてます。
冷却にはビニール袋に入れた水を凍らせたものを利用。翌朝は、解けた水を洗面所へ流すだけ。旅の邪魔にはなりません。


寝台車内が静かになった頃、通路側の補助席に座り、流れていく街の灯をマッタリと眺めるのがいいんだよね。
ブルートレインに乗ると、せっかくの夜汽車の時間、さっさと寝てしまうなんてもったいない・・・。でもせっかく寝台車なんだから、寝ないともったいない・・・。
いつも悩みます^^;


ビールの次は、トリスハイボール。さっぱりと美味い。
どこの駅まで起きていたっけ。意識不明になりかけた頃、ベッドに入ってお休みなさい。