【2016年3月11日】

青森~弘前~大館~秋田~酒田~鼠ヶ関


目が覚めると青森。6時19分定刻で到着。
眠い目をこすりながらこのホームに降り立つのもこれで最後か。


まずは、夜明けの街を歩いて、いつもの「青森まちなか温泉」で再起動。


朝一番のバスが駅前通を行く。


アーケードの下の商店街では、七輪で暖をとりながら開店準備中。
この風情、いつもいいなと思う。  

「青春18きっぷ」で今日もたくさん列車に乗れるぞ~!!


青森から先は、この「無敵」(笑)の「JR全線」の”普通列車”5日間乗り放題!!の「青春18きっぷ」で、青森~秋田~山形を駆け抜けます。


まず1本目は、7時55分発の弘前行きの644Mに乗車。
今日の目的地、鼠ヶ関駅到着は8時間後の15時52分の予定。
356.5キロの各駅停車の旅の始まり。


通勤通学客で混み合った列車に40分ほど揺られて8時39分に弘前駅到着。
9時2分発の大館行き8646Mに乗り換えます。


ホームの先にはまぶしい朝の空。まだ、37.4キロしか進んでない。
さて、今日2本目の列車で県境を越えて大館へ。
鼠ヶ関まではあと319.1キロ。 


9時44分、青森県を抜けて秋田県大館に到着。
次の列車までは20分あるので、改札を抜けて駅前の忠犬ハチ公に会ってくる。
忠犬ハチ公は大館市の生まれ、大正13年に大館駅から荷物車に載せられて上京。後に主人への忠誠で有名になったことから、昭和10年に大館駅前にも渋谷駅前と同様のハチ公像が建てられたそうです。 


秋田県といえば「きりたんぽ鍋」。
秋田の中でもこの北部に位置する大館が本場と言われているそうです(観光協会談)。
そして駅の中にも大きな鍋が!  


3本目は10時4分発の秋田行き1648M。
鼠ヶ関までは、あと274.9キロ。 


秋田平野をのんびり進む車窓は、ずーっと見ていても飽きません。
奥羽本線の電車は座席がロングシートなので、体をひねらないと景色が見にくいのが辛いけどね。
クロスシート(進行方向前後に座席が向いているヤツ)の列車に乗りたいぞ。


過ぎゆく車窓を眺めていたら1時間50分なんてあっという間。
11時50分に秋田駅到着。

「羽越本線」に入ります~鼠ヶ関まであと170キロ


秋田からは羽越本線に入ります。
4本目の列車は12時8分発の酒田行き542M。
ロングシートなんですね^^;
鼠ヶ関まであと170キロになりました。


青森からは山を越え、秋田は平野を抜け、次は日本海へ。


日本海らしい景色と家並みが車窓にも。


高台から海を見下ろす車窓は心地よい^^


山形県に入ったぞ。遊佐駅あたりだからこれが鳥海山?なのかな。


13時55分、酒田駅到着。次の列車は35分後。ちょっと駅前散歩に。  


お昼ご飯はまだなので、駅ソバくらいあるかな~。

・・・ない(ToT)

酒田からは念願(笑)の気動車~鼠ヶ関まであと65.9キロ


5本目でやっと!!( ゚∀゚ )キタ━━━。酒田からは828D、、、、”D”は、ディーゼルカーの”D”。
やっとクロスシートの気動車の登場です。


キハ48の1500番台。
直列6気筒ディーゼルターボの轟音が旅の風情をさらに高めます。
14時30分発、鼠ヶ関まであと65.9キロです。 


キオスクで山形のおにぎりと玄米茶を購入。やっとお昼ご飯^^;


車内は急にローカル線になりました^^;
クロスシートにがっしり(笑)と陣取って車窓に食いつきます^^v 


くねくね曲がった海岸線を汽車は行く。


いくつもトンネルを抜けて。


ついにやってきましたよ「鼠ヶ関」。


私1人を残して汽車は行ってしまった^^;


はるばる来たぜ、ここは山形県の「鼠ヶ関」。
普通のきっぷで来たら青森~鼠ヶ関は5,940円。
でも青春18きっぷのお陰で2,370円で来れました。 

ちょっと新潟県まで散歩してみよう~ここは関所の町  


ひっそりした駅前に出てみたよ。


さぁ、駅前通を歩くぞ。  


ん? 山形県に降り立ったばかりだが、新潟県境はこっち?


鼠ヶ関の集落を新潟県境へ向けててくてく歩き出す。
北海道から来るとこの町並み、瓦屋根っていうだけで外国風情(笑)


沿道のお地蔵さんにお賽銭をあげて旅の安全祈願。
この道はかつての街道だったのかな。
鼠ヶ関は、その名のごとく「関所」のあった町。   


新潟県に、キタ━━━(≧∀≦)ノ━━━ !!!!!
全国的に集落の中を県境が走っているのはかなり珍しいらしい。(普通は山の稜線や川など)
このあたりに平安中期から、鎌倉初期の10世紀から12世紀ころまで古代の関所があったそうだ。
「鼠ヶ関」(ねずがせき)は勿来関(なこそのせき)、白河関と並んで奥羽三大関所の一つとされていた。
この境界を境に、住宅前の車のナンバーは、「庄内」と「新潟」にきっちりと分かれていました。


お決まりの写真を撮っていると、近所のおじいちゃんに「どこから来たの?」。
「北海道です!」と答えると「ご苦労さんだね~」って。


さて、鼠ヶ関の集落を散歩しながら、今夜泊めてもらう民宿を探します。


そんなに広くないから、適当に歩いていれば、そのうち見つかるでしょう・・・^^


電柱広告を見つけてホッとした^^;


民宿丸武さん。
いつもなら私の旅は超格安ビジネス旅館ですが。
でも今夜は特別!!
魚屋さんがやっている評判の民宿に泊まるのです^^v  


着きました~\(^O^)/
これで、すごく重いリュックからしばし離れられます。
明るい声に出迎えられ、とても良い感じ。 


広々したきれいな和室を1人で占領!
貸し切り!なお風呂に入って晩ご飯を待ちます。 


 さぁ、美味しい晩ご飯の始まりです。
第一陣はこんな感じで始まりました。分厚いカレイの煮付けがスゴく美味い!


地元の美味しい冷酒をお願いしました。
超辛口「心酒」、染み渡る~!! 


こんなに美味しいお刺身を食べたのは初めてかもってくらい美味かった。
北海道とはちょっと違った魚のチョイスです。 


あっという間にお酒一本空きました。
2本目は「なまいき」、これも染み入る~!
この後も美味しい料理が続いたのですが、気分良すぎて写真撮り忘れて、とっても残念。
すごく豪勢な夕食でしたが、民宿価格、ほんとありがたかったです。評判は本物でした。