【2021年8月17日】

別海町ふれあいキャンプ場へ


鮭ご飯と味噌汁で朝食をすませて、2泊ゆっくり過ごした「MO-TTOかぜて」を出発。


今日は根室本線の駅巡り、日本最東端の納沙布(のさっぷ)岬、旧標津線、植民軌道の遺構を回って別海町に至る約180kmのコースです。


浜中町を去る前に、根室本線「浜中駅」に立ち寄ると、次元と五右衛門が待っていてくれました。


駅の窓口には峰不二子ちゃん!!



ちょうど根室発、釧路行きの列車がホームに入ってきました。

根室本線を列車で旅したのは学生時代。もう30年ほど前か・・・懐かしい。

今度は列車で来るのもいいかな。



浜中町内の最後の駅は「姉別駅」。



こちらは銭形のとっつぁんとルパンがピストル向けてます。

さて、ルパンの町ともそろそろお別れ。




浜中町を抜けてすぐだけど、もう一つ寄ってみたかった「厚床駅」へ。

このホームのベンチに座って、牧歌的な景色の中を通り過ぎる列車を1日中ずっと眺めていたいな。

次回は「青春18きっぷ」でこのホームに降り立たねば!!

根室本線には魅力的な駅が沢山あって困ります(笑)







大分のんびりしたのでスピードアップしなきゃ。

霧の多い根釧地域ならではの「防霧保安林」(※)の中を駆け抜けます。

 

※17種類ある保安林の1つで、森林によって空気の乱流を発生させて霧の移動を阻止したり、霧粒を捕捉したりすることで霧の害を防ぐために守られている森です。

 



森を抜けて落石(おちいし)岬に続く、海を眺められる台地に出ました。

ここから落石岬までは車両通行止め、徒歩で往復3時間のコース。

残念ながら今回は時間が足りない。

次に来たときは「根室フットパス」を1日かけて歩くぞ!!

・・・やりたいことが増えていく~www





この高台に建つのは北海道の無線発祥の地「旧落石無線電信局」。

1908(明治41)年、北米航路の要衝として船舶や航空機と無線電信を行うため設置され、千島・樺太(サハリン)・カムチャツカの陸上局(電信局・郵便局)とも固定通信業務を行っていたそうです。

アマチュア無線家としては外せない観光スポットです(笑)




根室を目指して走り出すと、ユルリ島とモユルリ島が見えてきました。

2つとも無人島で天然記念物に指定されているので上陸はできないそうです。




お昼過ぎに根室の町に入りました。

とってもお腹が空いたので、根室と言えばこれ!!



根室のタイエーの「やきとり弁当」は、函館で有名な長谷川ストアのやきとり弁当の「暖簾分け」だそうです。



いや~美味い!美味い!

大満足です。

晩酌用にタイエーの焼き鳥も4種類ほど買い込みました^^v



やきとり弁当でパワーが出たところで、遮るもののない絶景が続く道を走り、日本最東端の地「納沙布(のさっぷ)岬」へと進みます。


日本最東端にキタ━━━(゚∀゚).━━━!!!


納沙布岬灯台の向こうの島影は「勇留島」かな?、その後ろにあるのは水晶島?


納沙布岬から歯舞諸島をのんびり眺めていたら、もうかなり陽が傾いてきた。走らなきゃ。


根室半島は遮るもののない台地が続き、木々を見ると風の吹く方向がよくわかります。



根室の市街地をバイパスで抜け、広大な牧草地の中を貫くパイロット国道を走ると別海町(べつかいちょう)に至ります。

国道沿いには旧標津線の「奥行臼(おくゆきうす)駅」が当時の姿のまま大切に残されています。



風情ある木造駅舎の、これまた風情のある駅窓口。


「標津線」は釧網本線の標茶駅(標茶町)~から分岐し、根室標津駅(標津町)に至る本線と、同線の中標津駅(中標津町)で本線から分岐し、厚床駅(根室市)で根室本線に接続する支線から成り立ち、1989年(平成元年)に廃止となっています。

 


待合室も当時のまま。



昔の映画に出てきそうな佇まい。軒下のベンチで1日ぼーっと過ごすのもいいな。


今にも森の奥から単行の気動車が走ってきそうな風情が、好きだな~。


こんな風情ある駅舎が廃止から30年経ってもきれいに残されているって奇跡的かも。



そして、もっとすごいのは奥行臼駅の向かいには、国鉄に接続する形だった「別海村営植民軌道」の風連線「奥行臼停留所」も残されているってこと。

当時、走っていたレールバス(自走客車と呼ばれる小さな気動車)、物資の輸送に使われていた小型ディーゼル機関車、そして転車台の跡も残されています。



質素な造りですが、温風暖房が備えられた車内は当時、画期的だったらしい。


このレールバスには昭和38年に釧路製作所で製造されたことを示すプレートが付いていました。



レールバス、小型ディーゼル機関車、貨車、そして転車台の跡。

簡易な鉄道である「植民軌道」がこのレベルで残されているってすごい!!




植民軌道は開拓期、この地域の発展に重要な役割を果たしてきたそうです。

かなり傾いた陽に演出された奥行臼の光景は、まるでタイムスリップしたかのよう。

今日一日の疲労感と相まって、不思議な気分が醸成されました。

ここでキャンプしたい(笑)・・・そういうわけにはいかないので、もうひとがんばり走ります。




今夜は別海町ふれあいキャンプ場に泊まります。

場内には、リタイヤされた長期滞在者と一夜の宿を求めて走って来たライダーが10組程。

静かな夜が過ごせそうです。




今日はいろいろ見て回ったから疲れた~。隣接する町営温泉にとろけるほど浸り、癒やされてテントに戻ってきました。

今夜はスーパーで買ってきた「お寿司」(値引きシール付き)です\(^o^)/。

実は昨晩、キャンプ仲間から浜中町まで行ったんだからと、美味しいお寿司屋を紹介されて、とても楽しみにしてたんだけど、観光客の少ない昨今、なんと!!夜営業は休み。゚(゚´Д`゚)゚。ウァ─ン

そこから「お寿司」に執着(笑)



あとは残り野菜でキムチスープっぽいものを作りました。



そして、お昼に根室のタイエーで買ってきた、おいしい焼き鳥をフライパンで温めてと。

今日一日をふり返りながら、とても酔い心地の良い夜となりました。







静かな夜更け。

明日は1日雨予報なので・・・ここで停滞して連泊になりそうです。

疲れた~、お休みなさい。