行くぜ東北!!~軽バン車中泊旅(10)

【2022年5月7日】

碇ヶ関~恐山~大間崎

おはよーございます。いよいよ東北にいられるのも今日で最後になりました。



碇ヶ関御関所(いかりがせきおんせきしょ)は、陸奥国碇ヶ関(現在の青森県平川市碇ヶ関)に津軽藩が設置していた関所。藩政時代には野内(青森市)、大間越とともに津軽三関の一つとされたそうです。

この道の駅にある門は移築、復元されたもので、本来あった場所ではないとのこと。



今朝もしっかりとご飯を炊いて、残り野菜で作った味噌汁。後は総菜もの。


今日のルートは下北半島を北上し恐山を通って本州最北端の大間崎のキャンプ場を目指します。


青森から陸奥湾に出て、海岸沿いを走ります。丸い島は浅虫温泉の沖に浮かぶ「湯ノ島」。


下北半島の中間部にある横浜町の道沿いには菜の花畑が続きます。


向かいに見えるのは津軽半島。


ちょっと農道に寄り道して菜の花畑をバックに。横浜町は菜種油の産地だそうです。


そして、くねくね山道を登ってやって来ました「霊場恐山・菩提寺」。


恐山は、今からおよそ千二百年の昔、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開かれた霊場。中国での修行中の若き日に見た夢のお告げに導かれ、諸国に教えを説かれての旅の果てに、この下北の地に辿り着き、そのとき、眼前にひろがるまさに霊山と呼ぶべきこの風光に感じ入り地蔵菩薩一体を彫刻し、本尊としたのが始まりだそうです。慈覚大師円仁が見たのと変わらぬ光景を今見ているんだと思うと何か感じるものがあります。



恐山のいたるところでは、風車がカラカラと音をたてて回っています。

仏教の教えでは、親より子供が先に亡くなってしまうことは、良くないこととされており、風車は早くに亡くなった子供を想い、あの世でも風車で遊べるように親が手向けているものだそうです。



お地蔵さん一体一体に手を合わせてきました。


鮮やかな風車が回る光景は別の世界への思いを誘う感じです。


一本一本が先人の供養のために建てられています。



恐山菩提寺の境内には恐山温泉という湯小屋があります。

もともとは山岳信仰の修験者のために用意された、身と心を清める場所でしたが、現在は一般人も入浴できます。



地獄巡りの後、私もゆっくり浸からせていただきました。泉質は強酸性で効きます!!


恐山を下りたら、この先にある今日の最終目的地、大間崎のキャンプ場へ向かいます。


途中で風間浦村の桑畑温泉に立ち寄りました。


温泉の庭先には桑畑小学校跡の記念碑がありました。


みんなの学び舎があった場所。学校はなくなってしまったけれど、地域の皆さんが集えるよう「思い出」の場所に温泉を作った風間浦村の思いを感じ、太平洋を望む露天風呂がある良い温泉がさらに心地良く感じました。


明日の朝は早い船に乗るので、慌てないよう、キャンプ場へ入る前に大間フェリーターミナルに寄って乗船手順を確認しました。


大間崎テントサイトの周りには食堂や売店があり、車中泊の車が沢山集まっていました。このうちの何台かはたぶん同じフェリーに乗るんだろうな。


さて、東北最終日の夜は横浜町で買ってきた「トゲクリガニ」と名産の「ホタテ」の刺身を食べながら美味しいビールで旅の振り返り。トゲクリガニは「毛ガニ」と同様のクリガニ科の仲間。青森では花見には欠かせない春の味だそうです。2杯で千円程度ですが、とても美味しく満足感でいっぱい‎(๑╹ڡ╹)。


そして、青森の郷土料理「ホタテ味噌貝焼き」と羽黒山の御神酒。


残り野菜で作ったつみれ汁で、楽しい思い出を振り返る夕べになりました。

明日は7:00の津軽海峡フェリーで本州を離れます。