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祖父の故郷を訪ねて山形へ~「急行はまなす」最後の旅 [ブルートレインの旅]

【2016年3月10~14日】

「夜行列車に乗る」こと自体が目的…そんな旅が北の大地から永遠に消えてしまうまで、残された時間はわずか。心残りがないように、急行はまなす「最後の旅」に出た。

【2016年3月10日】

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平成28年3月26日の北海道新幹線の開通で、北海道から本州へ渡る在来線はなくなり、「夜行列車に乗る」こと自体が目的…そんな旅の仕方が北の大地から永遠に消える。
残された時間はわずか。心残りがないように、最後の”ブルートレイン”急行はまなすで旅に出よう。

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気持ちは決まった。
でも切符(B寝台券)は取れるのか?
いざとなれば「自由席」という手もある。でも毎日、駅に通ってやれるだけやってみよう。
その甲斐あって、なんと「急行はまなす」のB寝台券を往復手に入れることに成功\(^O^)/

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さて、切符を手に考えた。
出発は3月10日、帰りは3月13日なので、東北で3日間の滞在時間が取れる。
しかもこの時期は「青春18きっぷ」が使える^^v。。。。何をしようか?

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そんな時、ふと浮かんだのが生前、祖父が孫の私によく言っていた「いつか、爺ちゃんの故郷に遊びに連れて行ってやりたいんだよな~」との言葉。
未だ見ぬ世界「祖父の故郷」は、山形県、今は鶴岡市となった「旧あつみ町」の山の中。
目指す駅は羽越本線「鼠ヶ関駅」。早速、時刻表を手に調べてみると「十分行ける!!」
ラストランまであと10日の「急行はまなす」+「青春18きっぷ」の旅へ出発、進行! 

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今宵の急行はまなすは、
DD51の重連運転。
より一層、特別な旅に。 

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私が乗る車輌は、1号車B寝台。
スハネフ14は、床下にディーゼル発電機を積んだ「電源車」。
寝台車としては「エンジン音がちょっと騒がしい」けど、これも含めて楽しい夜汽車^^ 

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きれいにセッティングされたB寝台の様子を撮るために一番のりで乗車です。 

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私の寝台は下段の右側。
カーテンを閉めれば、私だけの世界^^

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暗がりに浮かび上がる「はまなす」のヘッドマーク。

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乗り込む人の波も消え、そろそろ出発時刻。

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発車1分前。ホームに立つ助役さんが鋭い視線で安全確認中。
私も自席へ戻ろうっと。

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札幌駅を22時ちょうどに発車。12両編成の「ブルートレイン」はゆっくりと加速していきます。
車掌さんの検札が終わると寝台車は減灯されて、心地よい「夜汽車」の時間に。
目指す「鼠ヶ関駅」は札幌駅から836キロの彼方。
「祖父の故郷はどんなところなのかな~?」。
今回の旅は私のルーツをたどる旅でもある。夜の世界が広がる窓辺で、列車が刻むリズムに身を任せ、いろいろなことを考えながら、「夜行急行」で至福の時間を過ごしました。  

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