ストーブ列車で太宰治の世界へ [ブルートレインの旅]
【2015年12月27日】
津軽鉄道(津軽五所川原~津軽中里)
冬の津軽半島の風物詩、津軽鉄道の「ストーブ列車」。
機関車に牽かれた旧型客車の暖房は「だるまストーブ」。
石炭ストーブをみんなで囲んだ子どもの頃の思い出、懐かしい暖かさを乗せた列車で地吹雪の雪原を旅します。
機関車に牽かれた旧型客車の暖房は「だるまストーブ」。
石炭ストーブをみんなで囲んだ子どもの頃の思い出、懐かしい暖かさを乗せた列車で地吹雪の雪原を旅します。
終点の津軽中里行きの乗車券とストーブ列車券を買い改札を待ちます。
切符は「硬券」、そして改札は「ハサミ」、初めて来たのに懐かしい津軽鉄道です。
駅の発車時刻表は、なんとレトロな縦書き。
9時20発の準急、ストーブ列車で出発です。
切符は「硬券」、そして改札は「ハサミ」、初めて来たのに懐かしい津軽鉄道です。
駅の発車時刻表は、なんとレトロな縦書き。
9時20発の準急、ストーブ列車で出発です。
跨線橋を渡り、津軽鉄道線のホームへ。
階段を降りて、ストーブ列車の待つホームへ。
「心に響く風景と出会い♪」
「心に響く風景と出会い♪」
おおお! なんと懐かしすぎる旧型客車。一気に興奮度が上がります。
車掌さんがストーブに石炭をくべて発車の準備中。
機関車はわずか2輌しか製造されなかった希少なDD35(昭和34年製)。吹雪の中を走ります。
早速、するめっこ、日本酒買っちゃいました。
道中、制服を着た津軽鉄道のアテンダントさんが、津軽弁全開で車内を楽しませながら、買ったスルメを一枚、一枚ていねいに焼いてくれます。
天日で干した特産のスルメは、スーパーで売っいるようなスルメとは美味しさが全然違います。
車内はスルメを焼いた、いいニオイでいっぱいです。
車内はスルメを焼いた、いいニオイでいっぱいです。
石炭ストーブの上で美味しく焼き上がったスルメを噛みしめながら、至極の一杯^^。
まだ、午前10時前ですが…罪悪感(笑)を感じさせない津軽鉄道です。
まだ、午前10時前ですが…罪悪感(笑)を感じさせない津軽鉄道です。
石炭ストーブの暖かで心地の良い車内でほろ酔い気分。
でも外はひどい地吹雪~!!
でも外はひどい地吹雪~!!
約50分で終点の津軽中里駅到着。
この町を散策する予定でしたが、地吹雪の酷さに断念。
折り返しの列車で、津軽五所川原へ。
そして、もう1往復です!!
この町を散策する予定でしたが、地吹雪の酷さに断念。
折り返しの列車で、津軽五所川原へ。
そして、もう1往復です!!
太宰治のふるさとへ
2往復目は太宰治のふるさと、金木駅で途中下車。
駅の中の食堂で温かい「煮干しラーメン」を食べてから、太宰治の生家が記念館になっている「斜陽館」へ。
太宰治の生家「斜陽館」。こんな立派なお屋敷で太宰は生まれたのか…。
でも、今も読み継がれる著作の数々には太宰の「心の闇」が描かれている。
扉を開けてそのルーツに触れてみる。
でも、今も読み継がれる著作の数々には太宰の「心の闇」が描かれている。
扉を開けてそのルーツに触れてみる。
広いお屋敷の中には部屋ごとに囲炉裏。
長い縁側に沢山の座敷が連なる。
広いお屋敷の窓から中庭を眺めながら、太宰の世界観に思いをはせる。
次の列車にはまだ時間がある。
太宰も歩いた小学校への道を吹雪の中進んでみる。
太宰も歩いた小学校への道を吹雪の中進んでみる。
太宰の通った小学校の前を過ぎ、さらに進むと金木駅の次の駅「芦野公園」。
太宰小説にも出てくる芦野公園駅の旧駅舎は喫茶店として活用され、大切に保存されている。
太宰小説にも出てくる芦野公園駅の旧駅舎は喫茶店として活用され、大切に保存されている。
かつての切符売りの窓口などはそのままに、駅事務室が喫茶店に。
吹雪で冷えた体に、温かいコーヒーがしみます。
吹雪で冷えた体に、温かいコーヒーがしみます。
そろそろ次の列車が来る時間。
ホームに出て津軽中里へ向かう列車を待ちます。
ホームに出て津軽中里へ向かう列車を待ちます。
少し薄暗くなった頃、ストーブ列車がやってきた。
もう一度、津軽中里駅へ向かいます。
もう一度、津軽中里駅へ向かいます。
津軽中里駅からは、また美味しいスルメと日本酒で至極の車中。
スルメを焼き終わったストーブの上では、お客さんが持ち込んだお餅を焼いています。
私もお餅を1つ分けていただきました。
ストーブを囲む車内は、見ず知らずの旅人同志も友達になれる空間です。
スルメを焼き終わったストーブの上では、お客さんが持ち込んだお餅を焼いています。
私もお餅を1つ分けていただきました。
ストーブを囲む車内は、見ず知らずの旅人同志も友達になれる空間です。
沿線には地吹雪から鉄路を守る防風垣が連なります。
太宰の生まれ育った町の空気を感じ、もう一度読み返せば、さらに理解が深まるかもと思いをはせるひとときでした。
太宰の生まれ育った町の空気を感じ、もう一度読み返せば、さらに理解が深まるかもと思いをはせるひとときでした。
JR五能線がまさかの運休、五所川原~川部駅間でバス代行
津軽鉄道での楽しい旅を終え、その余韻にひたりながらJR五所川原駅へ行くと、駅の待合室が異様な雰囲気…。
青森方面へ戻る五能線の列車が強風のため運休^^;
晩ご飯でも食べながら開通を待とうかと思ったら、「バス代行が決まりました!」のアナウンス。
青森方面へ戻る五能線の列車が強風のため運休^^;
晩ご飯でも食べながら開通を待とうかと思ったら、「バス代行が決まりました!」のアナウンス。
予定外のアクシデントも、結果オーライで「バス代行」を楽しむ(笑)
隣の席に座った、同じニオイ(謎)がするお客さんも「鉄」で、道中盛り上がりました。
隣の席に座った、同じニオイ(謎)がするお客さんも「鉄」で、道中盛り上がりました。
五能線と奥羽本線の分岐「川部駅」で代行バスを下車。
青森行きの乗り継ぎ列車を待ちます。
青森行きの乗り継ぎ列車を待ちます。
狭い駅舎では、旅程の都合で時間を気にする方々でいっぱい。
そんな皆さんを横目に私はお気楽な旅人。
そんな皆さんを横目に私はお気楽な旅人。
青森行きがちょっと遅れてやってきた。
さて、今夜の宿泊地青森へ戻ります。
さて、今夜の宿泊地青森へ戻ります。
なんとか青森に戻ってきました。
青森に戻り、貧乏旅行御用達の”超”格安宿(笑)への夜道は、温かな風情漂う手作りの行燈が道しるべ。
温泉に入ってさっぱりしたら、夜の街へ晩酌に。
郷土料理をつまみながら、こういうの一度やってみたかったんだよね!、地酒の飲み比べ!!
じょっぱり、亀吉、陸奥八仙、豊盃、田酒。
どれも美味いが、「亀吉」が一番好みで、もう一杯!!
温泉に入ってさっぱりしたら、夜の街へ晩酌に。
郷土料理をつまみながら、こういうの一度やってみたかったんだよね!、地酒の飲み比べ!!
じょっぱり、亀吉、陸奥八仙、豊盃、田酒。
どれも美味いが、「亀吉」が一番好みで、もう一杯!!
2015-12-27 00:00
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