今年も行くぜ礼文島(8)~「行ってきま~す!!」 [バイクキャンプ]
【2020年9月12日】
まぶしい太陽の光を浴びて、自然に目が覚める心地よさと、思い出いっぱいの島を発つ寂しさが交錯する朝。
朝一番のフェリーに乗らなきゃならないから、顔を洗ったら撤収開始。
朝食は船に乗って落ち着いてから。
昨夜のうちに荷物は大方まとめておいたから、朝露に濡れたテントが乾いたら一気に完了。
4連泊した久種湖畔、ちょっと寂しい気分にひたってから管理人さんにあいさつして出発。
今日は士別市まで国道40号を南下する約210kmのコース。
今夜は「GOTOトラベル」を活用して温泉ホテルに格安で泊まります。
ヘルメットのシールドを開けて、朝の湖畔を渡る冷たい空気を感じながら走る。
久種湖畔を過ぎ、エリア峠を越えると、まぶしい朝の景色の中に白い荒波と利尻富士。
眩しい岸壁で佇んでいると、礼文島に朝を運んでくる1便のフェリーが心地よい汽笛とともに入ってきた。
礼文島を発つ船はサイプリア宗谷。
全長95m、3,555t、乗客550名、乗用車なら55台積める大きさ。
そして横揺れ防止装置「フィンスタビライザー」搭載の揺れないフェリーです。
フェリーからどんどん降りてくる荷物満載のトラックを眺めながら「稚内行」乗船待機中。
つぎは私が乗り込む番。
今朝の一便で出発するライダーは二人だけのよう。
甲板員の皆さんが手際よく確実に車両甲板にバイクを固定してくれます。
乗用車が55台積める車両甲板も今朝はこんなに空いている。
後部ハッチが閉じられ、係留ロープが外されると、大きな汽笛とともに出港。
どんどん遠くなっていく岸壁にむかって「行って来ま~す!!」
礼文島を発つときは「また帰ってくるよ!!」の思いを込めてこう叫びます。
20年前に転出したときとシチュエーションは違えど、とても寂しい気分、そして楽しかった毎日が回想される無言の時間。
もうだいぶ遠くまで来てしまったな。
展望デッキのベンチで、コンビニで買った朝食を食べながら、小さくなっていく島影をずーっと眺めていました。
礼文島に向かう2便のフェリーと交差。
ワクワクしながら島に渡った5日前を回想。
あっちの船には、これから楽しむ人たちが乗っているんだな~。
ノシャップ岬が見えてきたら稚内港はもうすぐ。
ノシャップ岬をはさんで利尻富士を臨む。
間もなく船旅は終わり、夢から覚め、現実に戻る時間です(笑)。
稚内港に降り立つと、ちょうど稚内に出張中のキャンプ仲間と合流。
美味しいラーメン屋で南下前の腹ごしらえ。
とてもあっさりした塩ラーメンに見えるけど、主張しすぎない落ち着いた塩味に老舗を感じます。
さて、お腹もいっぱいになったし、キャンプ仲間と別れて南下するよ。
どこまでも続く牧草地と宗谷の広い空の下で。
なかなか風情のある宗谷本線、天塩中川駅。
この町での一泊も考えたんだけど、疫病のせいでキャンプ場はクローズで残念、また今度。
大きな風車が連なる景色の中を行きます。
途中休憩を取りながら、夕方近くまで走って「ホテル美し乃湯温泉」に到着。
でも温泉ホテルだからって、普通(?)の泊まり方はしないのが、わたくし流www
この温泉ホテルには、豪華な客室の他に、私のような(?)貧乏旅人向け「カプセルルーム」もあるんだよ。
GOTOトラベルのおかげで、バイキング朝食つき温泉入り放題で2,000円ちょっと\(^o^)/
そして、浮かしたお金で「ひとり旅の反省会」へ。
温泉に入ってさっぱりしたら、生ビールを飲みに今年も「赤ばね」さんへ。
200km以上もバイクで風を切ってきた体に、氷温ジョッキが染み渡るヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!! !!
この焼き鳥が美味くてさ!!
来て良かった ε-(´∀`*)ホッ
キノコの酢醤油漬けで、もうちょっと飲もうか。
まだもう一日走るけど、昨年と同じように今夜が気持ちの分岐点みたい。
かなりいい気分でホテルに戻ったら、テントみたいな空間(笑)でなぜかホッとするカプセルに入り、久しぶりの布団の感触を味わいながら一気に爆睡しました。
つづく
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