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奥の細道を訪ねて~北陸車中泊の旅(7日目) [軽バンライフ]

【2023年5月4日】

道の駅氷見~田子浦藤波神社~大境洞窟住居跡~七尾城跡~輪島

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氷見での朝も良い天気\(^O^)/。
沖には唐から贈られたという言い伝えのある「唐島」が浮かびます。
この背景には立山連峰があるのですが今日は微かにしか見えず残念。 

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氷見の道の駅には地元産のすごい魚介類がいっぱい並んでいるのですが、晩酌に食べたいものばかり!!
朝ご飯の趣旨(笑)には合わず残念。
ご飯を炊いて、味噌汁、煮染めで出発準備です。
 
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今日のコースはこんな感じ。
本当は珠洲市まで行くはずが、途中、単調な道程に飽きてしまい(^^ゞ
ショートカットで輪島へ。(※今となっては悔やまれるところ)
 
田子浦藤波神社】

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田子浦藤波神社に来ました。
ここは松尾芭蕉が奥の細道の中で『・・・奈呉と云う浦に出づ 田子の藤波は春ならずとも初秋の哀れとふべきものをと人に尋ぬれば是より五里いそ伝ひしてむかふの山陰にいり蜑の苫ぶきかすかなれば蘆の一夜の宿貸す者あるまじといひおどされて加賀の国に入る・・・』記しているところ。
 
=本当は藤の花で有名な藤波神社や布勢の海などを見に行きたかったが「行ってもあばら屋しかなく宿を取るような家はないよ」と脅かされ後ろ髪を引かれる思いで寄らずに加賀国に向ったと=
 
万葉集の中で、奈良時代の公卿・歌人である大伴家持(おおとものやかもち)、田辺福麻呂(たのべのさきまろ)がこの神社の美しさを詠んでいて、芭蕉が行けなくて悔しがっていたなんて、行ってみたいじゃん!!

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巨木がそびえる幽玄な参道を登って社へ。

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神社の創建は平安時代初期の延暦17年(798)に大伴家持から授かった太刀を御神体として南兵衛尉信光が祀ったのが始まりと伝えられています。藤の花咲く季節に来てみたいですね。
 
【白山社】
 
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石川、福井、岐阜の3県にわたり高くそびえる白山は、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきました。
麓に暮らす人々や遥かに秀麗な山容を望む平野部の人々にとって、白山は聖域であり、生活に不可欠な“命の水”を供給してくれる神々の座だったそう。
この大境鎮座の白山社の創始年代は不詳であるが、宝暦14年(1764)の記録によれば、大境の岩屋に菊理姫明神を祀る二間四方の堂があったと記されているそうです。
 
大境洞窟住居跡】

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日本で最初に調査された洞窟遺跡、「大境洞窟住居跡」。富山県氷見市大境にあるこの遺跡は、国の史跡に指定されています。
奥行き35m、入り口の幅18m、高さ8m。
灘浦海岸に面し、波浪の侵食により形成された自然洞窟で、入り口の少し迫り出した崖と、その大きさに圧倒されます。

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1918年、洞窟内にある白山神社の社殿を改築の際、多数の骨や土器類が出土しました。同年に本格的な調査が行われ、この調査により、縄文時代から中世に至る6層の文化層を発見。また、多数の土器や陶磁器、人骨や獣の骨が出土され、縄文文化と弥生文化の新旧が明らかになったほか、弥生人骨の抜歯の風習や顔面装飾(頭骨に赤い塗料のついたもの)に注目が集まったそうです。
 

【七尾城跡】

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上杉謙信が「聞きしに及び候名地、賀(加賀)・越(越中)・能(能登)の金目の地形と云い、要害山海相応し、海頬島々の躰までも、絵像に写しがたき景勝までに候」(※)と絶賛したという戦国時代の巨大山城「七尾城」。
その山に登り、かつて殿様が見下ろしていたであろう風景を見て感じたくてやってきました。
※「聞きしに勝る名地で、加越能三カ国の要の地形といい、要害は山海相応し、海や島々の風情も絵にもかけない景勝である」

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遊歩道を歩いて行くと森の中に石垣が見えてきた。

七尾城は、能登国鹿島郡七尾(現・石川県七尾市古城町)にあった城。
室町時代から戦国時代にかけての山城跡で、最終的には南北2.5キロメートル、東西1キロメートルにも及ぶ巨大な城だったそうです。

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ここに城があったことを伝えるのに十分な迫力の石垣が続きます。

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石垣の間を登り、見上げると七尾城の本丸があった場所が見えてきた。

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標高約300mの頂上が本丸のあった場所。

能登半島の七尾湾の美しい景色が一望でき、日本五大山城の一つと言われているそうです。その広場に佇んで、この地を治めていた能登の殿様が見下ろしていた景色をしばし眺めていました。

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本丸のあった場所には城山神社の祠がありました。

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七尾城山の頂上からこの地を守護しています。 

【中島漁港】

七尾城跡を発ち、七尾市内、能登島を走り、小さな峠を抜けると綺麗な漁村に出た。

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石川県中島町の中島漁港は七尾北湾の入り江の奥にあり、落ち着いたたたずまいの風景にひかれました。

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静かな港でしばし小休止。いい時間が流れていました。

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山越えして一気に輪島へ。
夕焼けに染まる海を眺めながら温泉に~♪
と思って走ってきたのだが、連休中は日帰り入浴はやってないらしく残念。
市街地にある温泉に向かいます。

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輪島港にきました。漁船の数がすごいですね。今夜の魚は期待できそう。

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道の駅輪島は狭すぎて落ち着かなかったので、輪島朝市の駐車場に来ました。
1日300円で、綺麗なトイレがあり、繁華街も近いので翌日の朝市に備えて車中泊する車でいっぱいです。泊まる準備をしていたら、観光の子供たちに「すげ~!、札幌ナンバーだ!!」って言われてしまった。遠くへ来たものですwww

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温泉に入ってサッパリしたら、ご飯が炊けるまで黒ビールと出店で買った焼き鳥で今夜も安着祝い。

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魚を焼く用意が無いので、美味しいものはどうしても刺身になってしまいます。
甘エビ、押し寿司も買って美味しく楽しい夕食です。

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今日は地ビールに恵まれなかったので「信州早生」ホップの美味いヤツ。

なんか、休暇の残りが少なくなりだんだん寂しくなってきましたが、本日も楽しく旅した1日になりました。明日は輪島の朝一で朝ご飯を食べて、金沢へ向かいます。

つづく

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