生まれ変わりの旅～出羽三山神社へ [軽バンライフ]
行くぜ東北！！～軽バン車中泊旅（６）
【２０２２年５月３日】
山形県三川町～鶴岡市羽黒町
東北旅6日目も良い天気。今日は出羽三山の羽黒山へ向かいます。
いつものようにメスティン飯と味噌汁、そして缶詰。コーヒーも欠かせません（笑）
道の駅庄内三河から30分ほどで羽黒山神社へ。
出羽三山参拝の玄関口にそびえ立つ「羽黒山大鳥居」をくぐるといよいよです。
出羽三山は、山形県の中央にそびえる羽黒山(414m)・月山(1,984m)・湯殿山（1,504m）の総称。それぞれの山は、「羽黒山＝現在」「月山＝過去」「湯殿山＝未来」と見立てられ、この三山をめぐることは死と再生を辿る「生まれかわりの旅」として古くから信仰をあつめてきたんだそうです。
出羽三山神社の開山は1400年前と言われ、「随神門」をくぐると雰囲気が一変し、出羽三山神社の神域へ。
石段２４４６段にいざ！
スギの大木の森、いくつもの祠がつづく幽玄な世界。
デカい(*゜∀゜)。樹齢千年以上、羽黒山の爺杉（じじすぎ）。幹周り8.3ｍ、樹高43ｍ！！
参道にある須賀の滝。神社の祠の背景に滴る様子は、山岳信仰の聖地らしい趣きです。
これが五重塔(*゜∀゜)。初めて見る本物に感激。
現在の塔は西暦1372年に再建されたもので、高さは29ｍ！！もあり、杉の大木の森の中にあっても迫力十分。
悠久の時代、しかもこんな山奥にどうやって建てたのだろう。
その苦労に思いを馳せる。
ほとんどの参拝客は五重塔で引き返してしまう・・・ここからが本番なのに。
さて、先は長いぞ・・・。
巨木の森の中をつづく石段は江戸時代に13年の時をかけて作られたらしい。
機械力のない時代に、斜面を手作業で削り、重い石を背負って運ぶ、気が遠くなるような作業。
きつい石段登りではあるが、その「ありがたみ」を感じます。
北海道にはない巨木の森。人間って小さいわ（笑）
きつい、きつい石段登り。ここが最後の頑張りどころらしい(o´Д`)=з
おお(*゜∀゜)、あれは頂上の鳥居に違いない！！
頂上の神社ｷﾀ―――(ﾟ∀ﾟ)―――― !!
頂上の神社は「山神合祭殿」と呼ばれ、文政元年（1818）完成。
出羽三山神社のうち月山、湯殿山は雪深い山頂や渓谷に有り通年の参拝が不可能なため、三山の神々が合祀されており、ここで３つ全部参拝できたことになる？
出羽三山には百一末社と称し、羽黒山を始め、月山・湯殿山の山麓、または幽谷に多数の摂社末社があり、その一つ一つが遥か昔神仏習合の時代から、この地に暮らしてきた人々の祈りや願いの場としてあり続けているそう。羽黒山の境内にはいくつもの末社があり、全部参拝してきました。
お参りが終わったら、玉こんにゃく。練り辛子を付けて、美味い！！
さて、一休みしたら、元来た道（石段＾＾；）を帰ろうか。
2466段の石段を気をつけながら下山。傾いた陽に照らされた五重塔は今朝とは違った神々しさがありました。
須賀の滝の下に鎮座する不動明王。すごい神力を放って入るように見えました。
朱塗りの神橋を渡ればもうすぐ俗世に。
すっかり陽も傾いてきた頃、今朝降りてきた随神門からの石段に。
帰りは登り、最後の修行です。
鳥居をくぐって俗世に戻ってきました。
全身に疲労感を感じながらも、神域で過ごした１日に不思議な感覚が宿りました。
羽黒山は出羽三山の入口。月山、湯殿山もいつか行かなくては修行（笑）は終わらないな。
次の修行に向けて、月山や湯殿山を見ていこう。
月山高原からまだ残雪がある山々のパノラマ。
羽黒山、湯殿山、月山で出羽三山。制覇しなきゃ終わらない。いつかまたきっと来るだろう。
熱い温泉に浸かってスカーッとしたあとは、ご飯が炊けるまで御神酒と玉こんにゃく！！
そして、芋煮とビールで、神秘的だった今日一日を振り返りました。
明日は鳥海山を越えて秋田県へ入ります。
