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秋田から一気に山形へ~日本海を南下しながら霊場巡り [軽バンライフ]

行くぜ東北!!・・・軽バン車中泊旅(2)

【2022年4月29日】

秋田港フェリーターミナル~折渡千体地蔵~ 蚶満寺~九十九島~温海温泉

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苫小牧発秋田行きのフェリーでは揺れを感じることもなく、眠っている間に太平洋から津軽海峡を抜けて日本海を南へ航行。
翌朝7:35定時に秋田港フェリーターミナルに着岸。

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新日本海フェリー「らいらっく」1万8千トン。大きなフェリーは快適です。

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今日の天気を調べたところ、午後から雨になるらしい。そして明日の山形は晴れの予報。
山形では登山もするし、トレッキングもする予定だから、確実に晴れている日を当てたい。
秋田観光は山形を堪能した後にすることとして、今日の午前中はルート上にある気になるポイントを観光、雨が降り出したらひたすら走って南下して新潟県と山形県の境にある旧温海町(現:鶴岡市温海町)に泊まり、明日からの予定に備えることにしよう。

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道中、こういうたたずまいが北海道にはない景色。

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最初に立ち寄ったのは由利本荘市にある霊場「折渡千体地蔵」。
千体のお地蔵様が山腹にならぶ幽玄な写真を見て、寄ってみたくなった場所。

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ここは約220年前に由利の名僧によって建立された延命地蔵尊があり、その周りには寄進されたお地蔵様が立ち並び、地域の皆さんの永年の信仰を深く感じます。
それにしても、背後に立つ杉の大木のスケールにビックリ。こんな大木は北海道にはありません。

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折渡峠はかつて交通の難所であったことから、通行人の安全を祈願したものでもあるようです。

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続いて、秋田県にかほ市象潟町象潟(きさかた)にある曹洞宗の寺、蚶満寺(かんまんじ)へ。
西暦853(仁寿3)年、円仁(慈覚大師)の開創と伝えられる古刹。
1689(元禄2)年に『奥の細道』途中の松尾芭蕉が立ち寄っているそう。


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真っ赤な風車と、穏やかな顔のお地蔵さん。霊場で見る「赤」にはすごいパワーを感じます。

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江戸時代中期の建造と伝えられる立派な山門。

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境内には荘厳な世界が広がっています。

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雨が降り出しそうな真っ暗な空の下、赤い衣をまとったお地蔵さん。

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木立の向こうをのぞき込むと、どんどん知らない世界に入り込んでいくような不思議な気分。

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蚶満寺には11匹の猫がいる「猫寺」としても話題になっているらしいのだが、寒かったせいか境内にはいなかった。

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蚶満寺の周りはかつては日本海の入り江だったのが、1804年の大地震で土地が隆起し現在のようになったそうだ。
このポコポコとした小さな丘は、かつては一つ一つが小島であり、当時は入り江の中に九十九島が浮かぶ風光明媚な景色が広がっており、遠景には、鳥海山を盟主とする山並みがそびえ、振り返ると日本海・・・巨大で現実離れしたパノラマ(*゜∀゜)を想像。
 
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この地を訪れた松尾芭蕉はこの心を騒がす風景を美女にたとえ「象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花」と詠んでいる。
(意訳:象潟の美景の中、雨にぬれる合歓(ねむ)の花は、眠りについた西施(中国古代の美女)の面影を彷彿(ほうふつ)とさせる)
今回の旅の前に、奥の細道を読み込んできたらもっと色々なものが見えてきたのに・・・と、ちょっと残念な思い。次回は奥の細道をたどるのもいいかな。さて、雨が強くなってきたから、あとは温海温泉まで一気に走ろう。
 
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温海温泉では豪華な温泉宿ではなく、同じ湯に浸かれる公衆浴場へ。
住民以外も200円で入浴させてもらえる。
熱い湯がかけ流される湯船に浸かると今日一日の疲れから解放!!
気持ち良すぎ~\(^o^)/

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その後はP泊適地に移動し、地元で買ったカニの唐揚げをつまみながら、楽しいビールの時間。

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メスティン飯が炊けたら、ちょっとした鍋も作って晩ご飯。
この後は、明日の行動計画を確認し、早めに寝袋へ。
さて、明日は晴れ予報、車を降りて沢山歩きます。

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