北の大地の風になる9DAYS(5)~無人境をゆく一日 [バイクキャンプ]
【2022年8月11日】
礼文島久種湖畔キャンプ場(礼文町)
今朝は風が強い。
テントがバタバタする音にちょっとだけ早起き。
今日は礼文島トレイル「8時間コース」を歩くから急いで準備です。
ご飯を炊いて、大盛りカレーライスを食べたら出発です。
今日は久種湖をスタートし、青い点線の「8時間コース」を歩いて香深井の集落に出て、そこからバスに乗ってキャンプ場へ戻って来る予定です。
キャンプ場からてくてく30分ほど歩くと8時間コースの入口です。
コースの距離と高低差はこんな感じです。
海岸から標高300m位まで上がって、そこからまた海岸へ降りて、そしてまた200mまで上がって、また海岸まで降りるという。
上がっては降りて上がっては降りての繰り返し、泣きたくなるような道のりです(笑)
一度入るとエスケープルートはなし。
泣いても笑っても、ひたすら無人境を歩いて、出て来るしかありません。
今日は天気も悪いし、私しか歩いてないかもしれない(;゜ロ゜)
さて、冒険の始まりです。
ここから先は、かつては召国、アナマ、宇遠内の集落がありましたが、今は住む人もなく無人境となっています。
礼文島はかつての山火事で森林の大半を焼失、その後、永年にわたって植林が続けられています。
このコースを初めて歩いた25年前は広大な笹薮が広がるハゲ山でしたが、今は植林された木々が成長し、少しずつ森が蘇ってきています。
寥寥とした荒れ野に続く電信柱は、かつてこの先に人々の暮らしがあった証。
この笹薮もいつの日か森に還る日が来る。
さて、道はいよいよ密林(笑)の中へ(;゜ロ゜)
礼文島には熊がいないってわかっているから、安心?して1人で歩けます( ̄。 ̄;)
ジャングルを抜けると、また深い笹薮の中を進みます。
そしてまた密林の中へ(;゜ロ゜)
幹が曲がりくねったトドマツ林の中を進みます。
2時間ほど歩いたかな。あと10kmもある( ̄。 ̄;)
森を抜けると強い風が吹き上げてきて、吹っ飛ばされそう。
転げ落ちたら大変だよ(;゜ロ゜)
崖ぎりぎりの道を飛ばされないように、注意して歩きます。
霧の向こうに海が見えてきた。波が高そうだけど、この先大丈夫だろうか・・・。
道ばたに咲く花々の姿にホッとします。
少しずつ下がってきました。
また、トドマツの森の中に入りました。
あの向こうに見える山を越えて来たんだな~。
お!、歩いているのは私だけじゃなかった ε-(´∀`*)ホッ
これから海岸線の岩場を歩くのに白波がたってる(꒪ཫ꒪; )ヤバイ
この渓谷を降りて海岸線へ出ます。
振り返ると、結構怖いところ降りてきてますΣ(゜∀゜ノ)ノキャー.
海岸まで降りてきました。ここからは岩場歩き。高波が怖いです。
波が届かない高さまで岩を上って進みます。
おいおいΣ(゚ロ゚;)
波のリズムを計って、一気に駆け抜けるε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
ここも駆け抜けるのみ─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
この先は高いところを歩けるから何とかなりそう(๑•﹏•)
~(゚∀三゚三∀゚) ウホー!宇遠内まで来た~!!
振り返ると、よくこんなとこ、あんな向こうから歩いてきたもんだ( ̄。 ̄;)
かつて「歩いてしかこれない宿」として知る人ぞ知る存在だった「ウエンナイ荘」の廃屋。
今度来たときは、もう崩れているかもしれない。
ちょっとだけ無人の集落「宇遠内」で一休みしてから、人里に戻るための最後の試練「宇遠内山道」へ。
さんざん悪路を越えてきた体に、泣きたくなるようなガレ場歩き。息も絶え絶え登ります。
ガレ場を抜けると森の中へ。
いつもここを歩くと水戸黄門のテーマ「泣くのが嫌なら、さあ歩け~♪」がヘビロテになりますwww
山道の先に空が見えた!!
頂上 キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
下り坂で酷使した足が笑い出す頃、やっと山道抜けた~。
半日ぶりに人里へ出てこれました。香深井の見内神社を参拝して、無事に歩けたことを感謝(-m-)” パンパン
香深井からバスに乗って、戻ってきたよキャンプ場\(^O^)/
シャワー浴びてさっぱりしたら、冷えに冷えたビールで (* ̄0 ̄*)ノ口 乾杯!
全身に染みわたる~( ̄▽ ̄)=3